これまでの説教

日本基督教団幕張教会 早乙女哲自牧師

2023年3月19日「なんと幸いでしょう」(ルカによる福音書1章39~45節)

 前回は、マリアに対して天使ガブリエルが主イエス誕生の予告をする箇所でした。次回はかの有名なマリアの賛歌です。その間に挟まれて、マリアがエリサベトを訪れたことが記されています。39・40節です。マリアはガブリエルから、エリサベトの妊娠の話を聞きました。36節です。それでマリアはエリサベトを訪ねたのでしょう。
 マリアの挨拶を受けて、エリサベトの胎内の子、ヨセフが動きます。41節前半です。そしてエリサベトが聖霊に満たされて、声高らかに語った言葉の最後が今日の説教題です。41節後半~45節です。「主がおっしゃったことは必ず実現する」とマリアが信じたから幸いなのだと、エリサベトは言います。これは突然マリアが信じたのではなくて、ガブリエルの言葉に対する応答です。ガブリエルは言いました、37節です。神にはできないことは何もないのだから、神の言葉は必ず実現します。信仰において当然のことです。しかし私達愚かな人間が信じるのは、なかなか難しいことです。例えば、アブラハムサライなどです。旧約聖書にみられる神の将来を表現する過去形のことを思い起こしてください。
 そして、このことは、私達の信仰の核心の一つでもあります。神がおっしゃったことは必ず実現する。私達もそう告白しつつ、信仰生活・教会生活を送りましょう。