これまでの説教

日本基督教団幕張教会 早乙女哲自牧師

2022年6月5日「霊の導きに従って歩め」(ガラテヤの信徒への手紙5章16~21節)

 ペンテコステ、おめでとうございます。ペンテコステは、聖霊降臨日ですが、別名、教会の誕生日とも言われています。この日から、教会がはじまったからです(使徒言行録2章を参照)。
 今日は順番通ですと、直前の箇所、7~15節なのですけれども、聖霊降臨日ですので、その次の箇所、16節からにしました。この箇所では、霊の導きに従って歩むことが求められています。まず16節です。霊と肉との二元論がここにはあります。パウロがこれを語るときにも、幾つかの意味があります。ここでは特に、霊が意味するのは、神に従う方向性、神の御心に従おうとすることです。真逆に、肉は、まるで神がおられないかのように、人間の思い、人間の欲望に従おうとする傾きです。17節です。私達人間の中には、神に従おうとする思いと、神に抗って好き勝手にしようとする思いの両方があって、私達自身の中で対立しています。だから、私達は「自分のしたいと思うこと(ここではまっすぐに神に従うことでしょう)ができない」のです。この霊と肉の対立を、霊に従うことで決着させることが大切です。
 18-21節をみましょう。私達は聖霊降臨日にあたって、いつもよりもなおさら、霊の導きを求めます。霊の導きのあるところでは、もはや律法の下にはいません。ここで連記されているような肉の業は私達とは遠いです。そして私達は、神の国を受け継ぎます。さあ、今日からはじまる新しい一週間、聖霊の導きを求めつつ歩みましょう。