これまでの説教

日本基督教団幕張教会 早乙女哲自牧師

2017年8月20日「信じること、生きること」フィリピの信徒への手紙2章1~11節 國安敬二

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 私たちは誰でも一人で生きて行く事はできません。人は家庭をつくり、社会をつくってその一員として、共同体の中で生活するものです。それゆえ、人々は互いにその存在を認め、尊重し合って「共に生きる」ことによって、その共同体はその社会に貢献し、その役割を果たす事が出来るのです。
 そこには、個人としての人格的に自立し、隣人への愛と信頼と尊敬の念をもって共同体を形成することによって、人々は平和をつくり出す事が出来
るのです。
 何か些細な事から信頼関係が揺らぎ、人々の間で争いが起こり、平和がくずれると、その関係を修復し信頼関係を正常にするためには、長い忍耐と努力が必要となります。
 長い歴史の中で世界の人々は、戦争と平和とをくり返し継続しながら、世界の秩序を、今日の世界に、ともかくも築いてきたのでした。私たちはその歴史の中から多くを学ばねばなりません。
 今日、世界の人々が「生きる」という事は、人々が互いに「信じ合う」ように、心の一致と協力へと、向かわねばなりません。それが今日の教会の最も中心的な使命でありましょう。國安敬二