これまでの説教

日本基督教団幕張教会 早乙女哲自牧師

2022年9月11日「広さ、長さ、高さ、深さ」(エフェソの信徒への手紙3章14~21節)

 3章の1節からはじまった祈りの言葉は、長い中断・挿入を経て、今日の箇所で祈りの言葉になります。そして最後、神への頌栄の言葉で、この手紙の第一部は終ります。20・21節です。「栄光が世々限りなくありますように」の対象である神がどのような方であるかが20節に描かれています。そして何によってかが、21節にあります。神は、はるかに越えてかなえてくださる方です。そしてこれは、教会によって、またキリスト・イエスによって、です。「キリストによって」は、よく分かりますが、それだけではなくて、「教会によって」でもあります。教会がキリストの体であることを思えば、確かにその通りなのですが、私達は、教会として、この自覚、私達によって、栄光が神に着せられるだということを忘れてはなりません。
 次に、パウロの祈りの中身に入りましょう。二つあります。しかしその前にまず14・15節です。神は、偶像でも偽物でもなくて、「名を与える」方です。名を与えるというのは、名付けのモティーフからも明らかなように、絶大な力を及ぼすということです。
 そして一つ目の祈りは、16・17節です。三つのことが祈られています。内なる人、キリストの内住、そして愛です。この三つは三つにして一つです。
 二番目に祈られているのは、このキリストの愛への理解が深まって、神の豊かさで私達が満たされるようにということです。18・19節です。私達が神の豊かさに溢れるために何よりも必要なことは、このキリストの愛を深く知ることです。ここでキリストの愛は、とても立体的に描かれています。キリストの愛の、広さ、長さ、高さ、深さを各自具体的に思い浮かべてみてください。
 さあ新しい一週間、キリストの愛を深く知りましょう。そしてそれゆえ、神のあふれる豊かさを生きましょう。