これまでの説教

日本基督教団幕張教会 早乙女哲自牧師

2022年11月27日「忍耐して待つ」(ヤコブの手紙5章7~11節)

 今日は、後ほど聖餐式がありますように、アドベント待降節第一主日です。講解説教をしばらくお休みしまして、今日から聖書日課の聖書箇所に聴きます。アドベントに私達がすべきことの一つは、「待ち望む」ことを学び直すことです。アドベントはクリスマスに備えてクリスマスを待つ季節です。そして、今日の聖書箇所の農民の例えも、秋の雨、春の雨を待ちます。7節です。アドベントの場合には、毎年12月24日まで待つとクリスマスがやってきます。また秋の雨、春の雨も、正確な日時は定まっていませんが、確実に来ると分かっていて、農民は待ちます。
 私達が終末・再臨を待つというときには、本当にそれがいつかは分からないけれども、必ず来ることは分かっているので、私達は忍耐して待ちます。その際に大切な幾つかのことが、今日の聖書箇所には語られています。まず第一に、忍耐して心を固く保って待つことです。8節です。終末がいつ来るかは分かりません。父なる神だけが知っておられ、子なるキリストさえ知りません。しかし迫ってきていることは確かです。
 第二に、再臨・終末は、裁きのときでもありますから、どうしたら裁かれないですむのかが語られています。9節です。互いに不平を言わないことです。私達は、感謝に生きることが大切だと分かっていながら、よく不平不満に満ちてしまいます。だからこそ、戸口に裁く方が立っていることを常に思い起こすことが大切です。そしてそこには、模範があります。最後の10・11節です。このアドベントの今、主を待ち望むことを学び直しましょう。しかも、そこで「忍耐して待つ」ことが大切です。